ニキビ・ニキビ痕

(平成30年2月26日プラきりイブニングで放送した内容の詳しい記事ですよー^^)

ニキビは正式には「尋常性ざ瘡」といい、思春期以降に生じる顔・胸・背中の皮膚の慢性炎症性疾患として、治療が必要な病気といえます。

「ニキビは青春のシンボル」と言われ、誰にでも起こる生理的現象として軽視されて、医療機関を受診する患者は約10%程度で、十分な治療をうけないまま増悪する、または治った後の凸凹したキズアトに悩む方が非常に多いのが現状です。

ひと昔前まで、ニキビ治療は、治療する側の知識や経験則に大きく左右されることが多く、満足のいく治療効果がでないことが多かったため、中途で治療をあきらめる方も多数存在しました。

2008年に皮膚科学会から出された「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」により、エビデンス(根拠)に基づく適切かつ標準的な治療法の選択基準が提示されたため、ざ瘡治療はレベルが向上し安定してきました(正直言うと以前は抗生剤だけ出されてその場しのぎ的な治療も多かった;;)。

さらには抗生剤に頼らない外用薬が国内承認され、いわゆる「赤ニキビ」になる前の「白ニキビ」に対する治療も保険診療が可能になり、一段とニキビ治療は進歩したといえます。


ニキビの原因は食べ物・環境・ストレスいろんなものが言われており、半分迷信的なものまでいれると無数にあると言っても過言ではありません((+_+))

では具体的に何が原因で、どのような治療が必要になってくるかというと・・・・

最近、皮膚科の先生方と製薬会社の「マルホ株式会社」さんが共同で作成したウエブサイト

「ニキビ一緒に治そうProject」  ⇩⇩⇩⇩

これが素晴らしくわかりやすい!

私のへたくそなブログを読んで時間を無駄にする(笑)より、ぜひとも訪問してみてくださいませ^^


治療で一番大事なこと。

ニキビは治療で一気によくなるわけではなく、増悪・改善を繰り返すことが多く、本人と医療者側の二人三脚で長く根気よく続ける必要があります。


ここからは当院で実際に行っている診療についてお話していきます。


初診の場合は、まずは洗顔のやり方や生活習慣などについて詳しくお聞きします。

そして現在のニキビ・ニキビ痕の状態を特殊なカメラを使って撮影します。

ニキビで悩んでいる方によくある間違いとして、洗顔の仕方があります。

自分が脂性肌だから、しっかり何度も顔を洗って汚れを落とし、乾燥させる・・・

正しい洗顔を行わないと毎回の刺激で皮膚の炎症が起きやすくなり、さらに洗顔後の適正な水分・油分の補充をしないと過剰な分泌物が産生されニキビが増悪する悪循環に陥ってしまいます。これは背中や胸のニキビも同様で、優しく洗って十分な保湿をおこなうことが基本になります。

(正しい洗顔についてはクリニックスタッフのブログ「Beautiful Cat’s」内の

を参照してくださいませ~~^^

ゴシゴシ洗っていたあなた! シャワーを直接顔にあてて洗っているあなた!!

ニキビだけじゃなく、シミ・シワ・たるみの原因にもなっているので気を付けましょうねー)

まずはいつも行っている洗顔をしてもらって、洗顔後のスキンケアを含め間違っているところを指摘して正しい知識を覚えてもらうことから始めていきます。

使用している化粧水・乳液などの基礎化粧品、メークアップ用の化粧品についても可能な限りアドバイスをしています。

クリニックで扱っているものに限らず、まずはその人に合ったものをみつけることが大事です(#^.^#)

洗顔後は特殊なカメラで顔の3方向から写真を撮影し、ニキビ・ニキビ痕、メラニンの増生や、毛穴や肌理(キメ)など治療開始時の状態を記録し、その状態を基準としてその後の治療の効果を確認していきます。

治療は外用薬と内服薬の組み合わせが主となり、その症状・原因・年齢・性別などを考慮して選択し、効果をみながら変更していきます。

最初の段階や途中で一時的に増悪する場合もあり、必ず定期的な診察をうけてもらうことが必要です。

本当の増悪なのか、薬剤の作用で一見悪くなったようにみえているだけなのか、一人で悩まずにイロイロ相談しながら継続して治療を続けることが、ニキビを治し更にはニキビ痕を最小限にするための秘訣なのです!

繰り返しになりますがニキビは治療で一気によくなるわけではなく、増悪・改善を繰り返すことが多く、本人と医療者側の二人三脚で長く根気よく続けることが一番大事です。

とは言っても、保険診療でできる治療には残念ながら限界があります。

どんな治療を行ってもそれ以上の改善がない、またはニキビは良くなったけどニキビ痕が気になる、などの悩みは自由診療の出番になります。

イオン導入という方法、これは以前のブログでもとりあげましたが


肌に不足している成分や炎症を抑える有効成分を、電気の力を借りて強力に肌の奥へ浸透させることで肌質そのものを良くしていきながら、ニキビなどの炎症性疾患を改善させることができます。      ⇩⇩スタッフブログ⇩⇩


そしてレーザー治療、これもブログで詳しく紹介していますが

熱の力でニキビ菌の殺菌から免疫系細胞に働きかけて抗炎症作用、コラーゲン・エラスチンなどの肌質を整えるタンパクの新生を促す作用がニキビを改善させていきます。

一番強いレーザーでは直接小さい穴をたくさんあけることで、ニキビの原因となっている角質を剥いだり、皮膚を一定の割合で再生させることでニキビ痕の凸凹を改善させることが可能です!(^^)!

そして、ここ数年で話題になっている「遅延型アレルギー」についての検査も当院では可能です。

「遅延型アレルギー」について少し詳しく説明しますね( ..)φメモメモ

アレルギーの原因となるものには、いろんなものがあることは皆さんご存知だと思います。

たとえばハウスダスト・ダニ・花粉などなど。

アレルギーの種類としては、接触してすぐに症状が現れる「即時型」と数時間~数週間後に症状の出る「遅延型」があり、「遅延型」の発症は接触してからの時間が不規則であるため原因となっているものが非常に判りにくいのが特徴です。

「即時型アレルギー」の症状は、皮膚のかゆみや口の中のイガイガ、くしゃみや鼻水、呼吸困難、腹痛や下痢などで、一方「遅延型アレルギー」は頭痛やめまい、倦怠感、肌荒れ、情緒不安定など、なんとなく感じる不調が数多くあります。

「遅延型」の症状が多岐にわたることと発症が遅いことから、原因が食物の場合、因果関係に気付かない人が多いのです。また、大好きなものや健康や美容のために毎日食べているものがアレルギーを引き起こすケースも多いので要注意なんです(*_*;

そのためひどいニキビの方や、なかなか治療でニキビが改善しない方や慢性的に肌の調子が悪い方には、「遅延型アレルギー」についての検査もお勧めしています。

残念ながら、国内ではまだ保険診療で認められていない検査なので、採取した血液を海外の検査機関に送って調べてもらうため、自費の検査になります。

採血した日から2週間程度で結果が返ってきます。

どのような食べ物がアレルギーの原因になっている可能性が高いかだけの結果報告だけではなく、どのような食事スケジュールを組めばいいのかなどのアドバイスももらえます!

あの有名なテニスプレーヤーのジ〇コ〇ッチも、試合中に呼吸苦で倒れるほどの体調不良が、遅延型アレルギー検査で小麦が原因になっていることが判り、幼少期からタラフク食べていた両親が経営するピザ屋のピザを断ち、グルテンフリーの食事に徹したことで、見事に世界ランキングを上り詰めることができました!!

たべものに不調の原因が隠れている場合、それを探し出して食生活を改善させること。

毎日摂らなければならない食事だからこそ、知っておくべきかもしれませんね。




ニキビ治療をしたい方、以前やっていたけど諦めた方、ニキビ痕で悩んでいる方

クリニックでのニキビ治療、一緒にためしてみませんか?

はやと形成外科クリニック

はやと形成外科クリニックは、異常な皮膚の状態を正常に近づけ、傷をキレイに治す形成外科のクリニックです。 鹿児島県内でも数少ない形成外科のひとつとして、地域のみなさまに高度で多様、幅広い医療をご提供しております。 今回、開院2周年を記念して、さらに地域のみなさまに愛されるクリニックを目指し、この度ブログを始めることとなりました。気軽にお訪ねください!

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